2009年2月22日日曜日

渡邉美樹のシゴト進化論とフォーカス・リーディング

渡邉美樹のシゴト進化論
渡邉美樹著 日経BP社 1300円
お勧め度:★★

Q、己の仕事を進化させるには?
(品格をもって自らの仕事力を向上させ、周囲を幸せにし、自分も幸せになれるのか?)

A、「ありがとう」を集める。
お客様に、仲間に、感謝される仕事を考えよう。

仕事には必ずお客様がいて、自分の成果を次の方に活かしてもらって初めて成果となる
このことをとてもシンプルな言葉で表現されていると思う。
私も自分のことばかりではなく、まず周囲を見渡していかなければいけない。

他に、
多面的に、根本的に、長期的にという思考の三原則も大事。
夢を手帳に記し、それを1日に何度でも読み返す。

フォーカス・リーディング
寺田昌嗣著 PHP研究所 1100円
お勧め度:★★

安易な速読、多読に警告を発しつつ実りある読書について説明してくれている。
読書も”何を求めて読むのか”をはっきりと決めることが必要だ。

プロフェッショナルの条件

プロフェッショナルの条件
いかに成果をあげ、成長するか P・F・ドラッカー著
ダイヤモンド社 1800円
お薦め度:★★★★★

すばらしい本だということにやっと気がついた。
10年前に読んだ時は、成果を上げなければ生き残れないぐらいにしか理解できなかったが
現在の自分の置かれている立場、経験から再度読み直してみるととても得るところが多い。

組織の果たすべき責任
成果をあげる能力とは、貢献とは
自らをマネージメントする方法とは
それに伴い意思決定の方法などなど盛りだくさんの内容で
しっかりと時間をとって熟読すべき本。

今回特に響いた言葉に
「何によって憶えられたいか」というフレーズは今回とても自分に響いた。


「図で読み解く!」ドラッカー理論
かんき出版 1500円
お勧め度:★

この本はきちんとドラッカーの本を読んでからぱらと見れば頭の中が整理できる。

2009年2月21日土曜日

問題解決の全体感

問題解決の全体感(上・下)(株)コンテンツ・ファクトリー中川邦夫著 定価2600円
お進め度:★★★

「答えを創る」際に忘れてはならないのは、それにポジティブに取り組むことである。
なぜならば、問題解決は「ポジティブな答え」を出すために行うものだからである。
そして、「ポジティブな答え」はネガティブなメンタリティーからは生まれない。

顧客意識がEndProductのイメージを創る。
顧客を明確に意識したときに初めて、何が本当に価値のあるEndProductかということが見えてくる。

「必殺!」「てめぇ、本気か?」
「必殺!」とは、本気で良いものを追い求め、本気で迫り、必ず実行につなげるという心の姿勢である。「自分でこの事業を行う気があるか?」

「仕事」には熟成時間よりも「熟成回数」が効く
どんなに難しい「仕事」も5~10回熟成するとよい香りがしてくる。
そして、たとえば15分間に分けて10回熟成させた方が、
3日間ぶっ続けで考えるより質は上がるのである。

三上(さんじょう)と机上で「仕事」を進める
三上「文章を練るのに最適な3つの場所」
1、馬上(電車などの交通機関)
2、枕上(横になってぼんやりしているとき、寝入るとき)
3、厠上(トイレの中)仕込み・仕上げ「仕事」は机上で行う

難しい仕事を先送りしていては高得点はとれない

仕事はすべてプロジェクトである。
スケジュール表を頭に描いて進めているか?

「勝てる」プロジェクト・マネージメントとは?
「仕事」で始まり、「仕事」を続けて「仕事」で終わる。
序盤 
 EndProductの想定や仮説創り、段取りのシュミレーションなどを行う。
中盤 (熟成「仕事」)
 仮説修正、評価修正、評価方法の検討やフィージビリティの確認
終盤 
 これまで重ねてきた「仕事」や「作業」のインテグレーション(統合、まとめ)や
 リファインメント(磨き)

スタート時に3点セットの仕込み「仕事」を入れよう 
 1EndProductの想定  
  価値ある獲物は何かをイメージする
 2仮説ストーリー創り
  手短に集めた情報から仮説を立てることである 
 3段取りのシュミレーション  
  仮説を検証するために、どういう手段を使えばよいのか、
  何日ぐらい要するのかといった作業の段取り 
  →仕込み漏れにとらわれすぎない。

ぼんやりとし理解していたことをきちんと説明してくれている。
一読の価値あり。

2009年2月7日土曜日

経営の大局をつかむ会計

お勧め度:★★★
光文社新書
定価:700円

「今わが国で儲かっているのはどんな企業ですか?」と
意表を突かれる質問から始まり、ビジネスを財務の面から
考える力をつけるための本。

しかし、売上を構成することと財務の健全さの両面をいかにバランスよく
把握するかは、実際に財務の数字と売上とに格闘するしかない。


2009年2月2日月曜日

ブルーオーシャン

新しいマーケットスペース(ブルーオーシャン)の創出

戦略キャンバス ねらい 
既存の市場空間について現状把握     
競合他社が何に投資しているのか、各社が製品、サービス、配送などの何を売りにしているのか、
さらには、顧客はどのようなメリットを享受しているのかなどを理解する。

ex 切り口   
価格、コピー、マスマーケティング、ビィンテージ、伝統や格式、ラベル、品種

優れた戦略に共通する3つの特徴
  1メリハリ 2高い独自性 3訴求力のあるキャッチフレーズ

戦略を組み立てるステップ1~4 

ステップ1  ・現在の戦略をチャート化して、競合他社と比べる 
                  ・戦略を変えるべきかを検討する 
ステップ2  ・自ら最前線に足を運んで6つのパスを作る   
                      1.業界2.戦略グループ3.買い手グループ4.製品やサービスの範囲   
                    (補完財や補完サービスを見直す)5.機能志向と感性志向  
                    6.時間軸(将来に渡って外部トレンドの形成に関わる)
                  ・代替財や代替サービスの優れた点を見極める  
       ・様々な競争要因について、廃止、追加、変更などの必要性を判断 
ステップ3  ・ステップ2の洞察にもとづき、新しい戦略キャンパスを描く  
       ・既存顧客、他社の顧客、さらには潜在顧客、新しい戦略へのフィードバックを得る  
       ・フィードバックを活かして戦略案を練る 
ステップ4  ・新旧の戦略を1枚のチャートで表し、一目で比較できるようにする 
       ・新しい戦略の実現に役立つプロジェクトや施策のみを推進

戦略策定手順  買い手にとっての効用(比類ない効用があるのか?)  あるのか、ないのか?
    ↓  価格         手を伸ばしやすい価格か 
   ↓  コスト         価格競争を保った上で利益の出る水準までコストを下げられたか?  
   ↓  実現への手立て  このアイディアを実現するうえでの障害はなにか、
                  事前に対策を打っているのか?  
           
 買い手の効用マップの作成の仕方 
 縦軸に    ・顧客の生産性
          ・シンプルさ
          ・利便性
         ・リスク
         ・楽しさや好ましいイメージ 
         ・環境への優しさ

  横軸に (縦軸のどこに力点があるのか?を考える) 
         ・購入(時間、場所、安心、すぐに購入?)   
         ・納品(納品までの時間、簡単に梱包を解ける、配送コスト)   
         ・使用(使用するのに専門知識、保管は容易、機能、特徴、多くのオプション)   
         ・併用(他のサービスがなくても使えるのか、骨折り、手入れ、他のサービス)   
         ・保守管理(メンテナンス、保守)   
         ・廃棄
   4つのアクションで整理する。   

新しい価値の創造のために 
1、減らす (業界標準と比べて思い切り減らすべき要素はなにか?)
2、取り除く (業界常識として製品やサービスに備わっている要素のうち、 取り除くべきものは何か?) 3、付け加える  業界でこれまで提供されていない今後付け加えるべき要素は何か 
4、増やす   業界標準と比べて大胆に増やすべき要素は何か

この本ではこれらをもとに整理することを進めている。なかなか大変だ。

2009年2月1日日曜日

脳を活かす仕事術と会議の技術

「脳を活かす仕事術」・・・「わかる」を「できる」に変える

・脳の出力を高めるためには脳に入力された感動した言葉、役立ちそうな情報を友人などに 
 実際に話して「出力」することが大切。
・△情報の整理や暗記に頭を使う
 ○知的創造
・出力することで経験の意味を捉え直し自分の人生の再構成する
 たとえば、ブログに書き出す。
・ネガティブな感情に名前をつけて無意識を意識化する。
・1時間脳セットアップ法
 1~2時間で終わるもの1つに集中すること
・すきま時間はペンなどの道具を持ち具体的に身体を動かすことがよい。

「会議の技術」 大和出版

・ながい
・成果を生み出せない(達成感がない)などの会議多い。
しかし、一人あたりの時間給を加味するとかなりのコスト負担を会社はすることになる。

会議には4つの種類がある。
 ・情報伝達型←回覧で済ませることはできないかを考える必要がある
 ・意見調整型・・・すり合わせ
 ・問題解決型・・・1現状分析 2原因追究 3改善案の立案 
 ・企画立案型・・・全員対等

会議の基本
 1明確な目的
 2事前に通知
   ①会議を開く理由と目的
   ②当日の議題、議案
   ③参加者の事前準備
 3口頭で念押し

会議後には下記の項目を整理したものを関係者に回し、実行に移す。
 日時
 場所
 会議名
 議題
 出席者(欠席者)
 決定事項
 討議事項
 特記事項(重要な意見を箇条書きで書き出す)


      



 開高健の直筆原稿版『夏の闇』が届いた。http://kaiko.jp/wp/?cat=2
 作者直筆の文章は、いつも読んでいる本とは違い、 
                 迫力がある。