2013年12月7日土曜日

ジブリ「かぐや姫の物語」をみた

映画館で見に行く前にB級だ!という噂が
ネットでていると聞いた。



そんなことはない!
この映画は40代の中年こそ見に行くべきだ。

生きていくのに、一通りのことをやってしまって
自分の限界を知ることや、やるせなさなど知って
生きるということに少し疲れた年齢こそみるべきだ。
(映画館で見ていた時、70歳ぐらいのお父さんはいびきをかいて寝ていた。
 上映時間が2時間半もあったのできっと目覚めはすっきりされたと思う。)

映画の途中で出てくるセリフで、

かぐや姫の幼友達(捨丸)が盗みを働き、逃げる途中で
主人公が声をかけたのがきっかけで捕まり殴られるというシーンがある。
それを後日、かぐや姫が捨丸に謝る場面で
捨丸は「なんでもない。」という。
それに対してかぐや姫も「そう!なんでもない。」とかえす。

このセリフにびっくりした!
そうなんだ、生きるためにはなんでもしなくてはいけない。
きれいごと、正しいことばかりで生きていけるわけでもない。


こだわるからおかしくなるんだ。
執着するからおかしくなるんだ。

意に染まないことが多いけど、
さらと流せることもある。
しかし、なんとか流されまいと川の中の岩にしがみつかなければいけないときもある。
生きていればどうしても悩む。


ビジネスでは2軸(4マス)で表現して問題をとらえることがあるけど、
もうそんな次元では表現できない、解決することができないことが山ほどある。


「生きろ」というメッセージをしっかりと受け取ることができた映画に出会えて幸せだ。

今年見た映画(風立ちぬ」)を思い出してみて

今年公開された宮崎駿監督の「風立ちぬ」を夏に家族で見た。



見ていて、涙が出た。

初めてではないだろうか・・、
宮崎監督の映画を見て泣いたのは。

激動の時の中で、
必死に生きていこうと奈緒子さんや堀越次郎さんの姿に
何度もじーんときた。


「堪うる限りの力を尽くして生きる」
というメッセージがこの映画には込められているそうだ。


この映画へ色々と批判があるらしい。
そんなことは問題でも何でもない。

そんな時代だったということを、
今とは違う価値観だったということを知ることが大切だ。

そして、偉大な先輩方の生き方から
今を生きる自分がなにを引き継いでいくのかを
自分の頭で考えなければいけない。
答えはみんな違う。