新しい企業へと変革していた。
(ハワード・シュルツはそれを transformationと表現している。)
企業が理念の基礎部分は変わらないが、
スターバックスの存在する事業領域がかわった。
その領域にあった価値を表現するためにロゴが変わった。
その変革の内容は、
1、中核商品のコーヒーをきちんと扱う
・コーヒーの品質や香りを大事にする
そのためには、パートナー(社員)の再教育やコーヒーの香りを損なう商品の廃止を実行。
・スタバはコーヒーを売るだけの会社ではない、
人とのつながりを大事にする会社だ。
しかし、それでも規律なく売上が増えていけばすべてOKということはない、
ということなんだろう。
2、コスト減、そしてサービス改善を継続して実行できるようにする。
サービス改善も長期的な視点が必要で、とにかく売れればいいというものではない。
3、情報技術部門の強化
・フェイスブック、ツイッター、ブログなどスタバでの時間の過ごし方や
人との関係が変わったことへの対応。
(SNSは従来の顔と顔を見合わせて人と人がつながるという関係の
代わりになるものではなくて、保管するという位置づけ)
・店舗のレジシステムの改善
2001年~2008年までスターバックスは、プロの経営者達による戦略・戦術によって
売上拡大・企業価値を増やしていった。
増やし方も店舗数の増加やメニューの増加といった手法が採られていた。
しかし、足元では、起業当時のコーヒーに関する情熱や
働く人の仕事に対する個人的な感情は薄れていっていた。
たとえば、コーヒーの品質、お客様とバリスタとの笑顔の交換など・・・。
戦略や戦術だけでは、一時はうまくいくかもしれないが、
長期的なスパーンでは企業価値が損なわれる。
心と財布。
企業の本当の成功は収支表では測れないという実例をスターバックスは示してくれている。
これからもスタバを愛し、ベンチマークをしていきたいと思います。
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